Japanische Klassiker mit Furigana
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こんどういさみとかがく
近藤勇と科学
直木 三十五
Lesen Sie 近藤勇と科学 (こんどういさみとかがく) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.465 Zeichen · 28 Bildschirme
村人に聞くと、敵は、昨日甲府へ入ったと云った。
泥の半乾きになった道を、近藤と、土方とが、結城兵二三を連れて、防禦陣地の選定に廻った。そして、柏尾にいい所を見つけた。其処は、敵の来襲を一目に見下ろせて、味方が隠れるのに都合のいい所であった。
その夜中から村人を狩集めて、隊士が手伝って、村外れに小さい、歪んだ所をこしらえた。二三人が押したら、すぐ潰れそうな所であったが、甲陽鎮撫が、防禦陣地に関所の無いのは、格式にかかわるという風に考えていた。
「この所一つあれば、十人で千人の敵へ当たる事ができる。蛤御門の戦の時に、長州兵が、三尺の木戸一つに支えられて、小半時入れなかった」
近藤は、この関所で、太刀を振るって、敵を斬っている自分の姿を想像した、何う不利に考えても、自分が一人で、守っていても、敵に蹂躙されそうにもなかった。
風呂敷、米俵の類を集めて、土俵、土嚢を造った。隊士も、百姓も、土を掘って米俵へつめては、篝火の燃えている下へ、いくつも積上げた。力のある者は、石を転がしたり、抱上げたりして、土俵の間へ石を置いた。そして二尺高い堡塁が、半町余りの所に、点々として、木と木の間へ出来上った。