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Japanische Klassiker mit Furigana

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「まよいのすえは」

「迷いの末は」

宮本 百合子

Lesen Sie 「迷いの末は」 (「まよいのすえは」) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.069 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

知性の喪失を、梶が謳歌していることに対して、もし、苦しんでいる知識人からの祝詞や花束がおくられると予想すれば、それは贈りての目当てにおいて大いにあやまったものと云わざるを得ない。従来馴致された作家横光の読者といえども、知性を抹殺する知性の遊戯を快く受ける迄に、虚脱させられていないのである。

横光氏は、自身の文学的教養として従来フランス文学の伝統を汲んで来たと思われる。純粋小説云々のことも、あながち、スタンダールの言葉をアンドレ・ジイドが「贋金つくりの日記」の中で引用している、その言葉の模倣のみではなかったであろう。動いたり、飛びついたり、突ころがしたりすることの絶対にない活字に、印刷されているフランスやフランス文学は、ジイドやマルローまでを理解し得ているかのようであっても、刻々の実際に生きて、呻いて、血を流して、しかもそこから新しいフランス文学を産もうとしているなまのフランスには堪え得なかった一人の作家をここに見るということは、無限の感慨である。「血眼になって騒いで来たヨーロッパの文化があれだったのか」と梶は云い捨てているが、梶のヨーロッパの現実についての理解力は、日本の現実についての理解と同然、腹立たしい迄に貧弱、且つ誤りに満ちている。