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Japanische Klassiker mit Furigana

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れんかんき

連環記

幸田 露伴

Lesen Sie 連環記 (れんかんき) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.281 Zeichen · 95 Bildschirme

Aozora Bunko

余り問われるので、匡衡先生も少し器量は善くないが泥を吐いた。実は四条中納言公任卿、中納言を辞そうとなさるのである。そこで同卿が紀ノ斉名に辞表を草するように御依頼なされた。斉名は筆を揮って書いた。ところで卿の御気に召さなかった。そして卿は更めて大江ノ以言に委嘱された。以言も骨を折って起草した。然るに以言の草稿をも飽足らず思召して、其果に此の匡衡に文案して欲しいとの御頼みなのだ。斉名の文は典雅荘重であり、以言の文は奇を出し才を騁せ、其風体各々異なれど、いずれも文章の海山の竜であり象である。然るに両人の文いずれも御心にあかずして、更に匡衡に篤く御頼みありたりとて、同題にして異色の文、既に二章まで成りたる上は、匡衡が作、いずれのところにか筆を立てむ。御辞退申兼ねて帰りては来たれども、これを思うに、われも亦御心に飽かずとせらるる文字をつらぬるに過ぎざらんと、口惜しくもまた心苦しくおもうのである、と話した。公任卿は元来学問詩歌の才に長けたまえるのに、かかる場合に立たせられた夫が、困りもし悶えもするのは文章で立っている身の道理千万の事と、右衛門は何の答をすることも出来ず、しばし思案に沈んだが、斯様いうところに口を出して夫を扶けられる者は中々あるものでは無い。