Japanische Klassiker mit Furigana
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れんかんき
連環記
幸田 露伴
Lesen Sie 連環記 (れんかんき) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.281 Zeichen · 95 Bildschirme
別に其間に謂と照との談はない。謂は謂であり、照は照であったであろう。最初に謂がしきりに照を世話した頃、照は謂に其の有っていた黒金の水瓶に詩を添えて贈った。
提携す三五載、日に用ゐて曾て離れず。
暁井 残月を斟み、寒炉 砕を釈く。
銀 侈をを免れ難く、莱石 虧を成し易し。
此器 堅く還実なり、公に寄す 応に知る可きなるべし。
答詩が有ったろうが、丁謂集を有せぬから知らぬ。謂に対しての照の言葉の残っているのはただこれだけである。謂が流された崖州は当時は甚だしい蛮島であった。謂の作、
今崖州に到る 事嗟く可し、夢中常に京華に在るが如し。
程途何ぞ啻一万里のみならん、戸口都べて無し三百家。
夜は聴く猿の孤樹に啼いて遠きを、暁には看る潮の上って瘴煙の斜なるを。
吏人は見ず中朝の礼、麋鹿 時々 県衙に到る。
かかるところへ、死ねがしに流されたのである。然し其処に在ること三年で、内地へ還るを得た時、
九万里 鵬 重ねて海を出で、一千里 鶴 再び巣に帰る。
の句をなした。それのみか然様いう恐ろしいところではあるが、しかし沈香を産するの地に流された因縁で、天香伝一篇を著わして、恵を後人に貽った。