Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かさんかマンガンすいのゆめ

過酸化マンガン水の夢

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 過酸化マンガン水の夢 (かさんかマンガンすいのゆめ) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.458 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

予は女の観客は稀にパンパンが外人同伴で来ている程度で、夫人令嬢はめったに見かけたことがないからまあ止した方が宜しからん、たって行きたいなら誰か他の人と行くがよし、一家の主人が妻や妻の妹を案内することは餘りよい趣味ではないと思うと云って、今日まで自分一人では行くけれども家族との同行は御免蒙っていた次第。然るに先月北白川の美津子(珠子嫁)が今年ばかりは京都の炎熱に閉口して美袁利同伴伊豆山へ避暑に来、或る日美袁利を珠子さんに預けて東京へ出かけたついでに勇敢にも小劇場を見に這入り、東郷青児、村松梢風、三島由紀夫と云ったところが作者陣に名を連ねている「恋には七つの鍵がある」を見て帰ってから、ストリップとは云うけれども踊り児たちが案外可愛らしい女ぞろいでそんなにイヤらしいものではないこと、女性の観客も数人はいたこと、ジプシーローズと云う娘が殊にきれいであったことなどを語り「あれなら伯母さんやお母さんが見にいらしってもおかしいことはないわ」と焚きつけたので、「それ御覧なさい、あたしたちだって連れてって頂戴よ」と、遂に今日の仕儀となりたり。

約束通り家人等午後一時過帰宿。