Japanische Klassiker mit Furigana
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いあいしゅう
遺愛集
島 秋人
Lesen Sie 遺愛集 (いあいしゅう) von 島 秋人 (しまあきと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 50.488 Zeichen · 102 Bildschirme
仰向に見つつ愛しき白壁に灯虫のひとつ幾夜さをゐて
こそばゆく風浴み亡母に幾度びとほめられし肌さすりつつ更く
処刑死におびえ念ひてながかりし賞発表日落ちて過ぎたり
鳳仙花紅く咲くなりうら盆の自生の花にこころ澄みゆく
のびのびになりゐし詫びも言葉なく香華料のみ一万円託す
少しづつ装ひみると云ふ手紙の来て装はぬ養母を憶ひ笑みゐぬ
あたたかき思ひあふれて和む身にかやつり草はよくそよぎたり
笑むのみに愛しき日あり身を清く保つよろこび知る日の今に
こばれ餌の穂となる粟にすずめ来て落ちては縋りその実食みゐる
白花のぎぼうしひらく灯に映えて弥勒菩薩の指に似たりき
生かされて愛しき日を得るあたたかき憶ひあふれて優しむ今を
生かされて自愛に学ぶ今の身の在るとは識らず知りて愛しき
あたたかく在ると思ひて何日しかに身に付く清さ愛しむ日に持つ
武蔵野の秋の野の花賜はりて夕づく獄窓の風にそよがす
あたらしきいのち覚えつ手紙に付す朝と云ふ字のひとつは愛し
獄塀外に子供神興の行くらしく笛と太鼓と聴えて楽し
稀れなるに欠かさず花を差入くれて君の優しさ六年続く
ゑのこぐさ獄窓辺の花器にそよぎゐて涼しき朝のいのち愛ほし