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Japanische Klassiker mit Furigana

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ななこ

野菊の墓

伊藤 左千夫

Lesen Sie 野菊の墓 (ななこ) von 伊藤 左千夫 (いとうさちお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.271 Zeichen · 144 Bildschirme

Aozora Bunko

「なあにだめだだめだ、あの様子では……人間もばかになればなるものだ、つくづく呆れっちまった。どういうもんかな、世間の手前もよし、あれの仕合せにもなるし、向うでは懇望なのだから、残念だなあ」

父はよくよく嘆息する。

「だから今一応も二応も言い聞かせてみてくださいな」

「おとよの仕合せだと言っても、おとよがそれを仕合せだと思わないで、たって厭だと言うなら、そりゃしようがないでしょう」

「だれの目にも仕合せだと思うに、それをいわれもなく、両親の意に背くような、そんな我儘はさせられないよ」

「させられないたって、おッ母さんしようがないよ」

「佐介、ばかいいをするな、おまえなどまでもそんな事いうようだから、こんな事にもなるのだ」

「わが身の一大事だから少し考えさせてくださいと言うのを、なんでもかでもすぐ承知しろと言うのはちっとひどいでしょう」

「それでは佐介、きさまもとよを斎藤へやるのは不同意か」

「不同意ではありませんけれど、そんなに厭だと言うならと思うんです。おとよの肩を持って言うんじゃありません。おとッつさんのは言い出すとすぐ片意地になるから困る」

「なに……なにが片意地なもんか。