Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きんぞくにんげん

金属人間

海野 十三

Lesen Sie 金属人間 (きんぞくにんげん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 78.616 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

「天じょう裏はいいが、ぼくの研究室をさがすことはおことわりする」

「今のお約束のことばとちがいますね。それはこまる。そしてあなたに不利ですぞ」

「……」

「研究室をさがすために強権を使うこともできますが、なるべくならば――」

「よろしい。案内しましょう。しかしはじめにことわっておくが、後できみたちが後悔したって知りませんよ」

博士は何事かを考え、気味のわるいことばをはなった。さて博士の研究室の中に、何があるのか。

待っていた奇々怪々

係官の一行は、うすぐらい廊下を奥の方へと進んでいった。

先頭には、かなりきげんのわるそうな針目博士が肩をゆすぶって歩いている。そのすぐうしろに右頬を斬られ大きなガーゼをあてて、ばんそうこうで十字にとめた田口巡査がついていく。もしも博士が逃げだすようすを見せたら、そのときはすぐうしろからとびついて、その場にねじ伏せる覚悟をしている田口巡査だった。

それから少し歩幅をおいて、長戸検事を先に、残り係官一行が五、六名つきしたがっている。

検事の顔色は青黒い。細く見ひらいたまぶたのうしろに、眼球がたえずぐるぐる動いている。

それはかれが気持わるく悩んでいることを意味する。