Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶくぶくながながひのめこぞう

鈴木三重吉童話集

鈴木 三重吉

Lesen Sie 鈴木三重吉童話集 (ぶくぶくながながひのめこぞう) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 58.287 Zeichen · 119 Bildschirme

Aozora Bunko

王女は王子にけががあってはたいへんだと思って、おおいそぎで、かぶっている顔かけを引きはなしました。そのときちょうど、風は兵たいの方へ向けてふいていました。王女はその顔かけをいそいで後へなげつけて、

「さあ、生えておくれ。この顔かけの糸の数ほど生えておくれ。」と、おまじないの言葉をとなえました。すると、たちまちみんなのじき後へ、大きな木が、一どにぎっしり生えのびて、またたく間に大きな大深林が出来ました。兵たいたちは、

「おやッ。」と言ってまごまごしながら、その木の間をむりやりにくぐりぬけようともがきました。王子と三人の家来とは、そのひまに、王女をつれて一しょうけんめいににげのびました。

みんなはしばらく、かけつづけにかけた後、やっと安心して一と休みしました。王子は、

「どうだ、まだ追っかけて来るか見てごらん。」と、火の目小僧に言いつけました。火の目小僧は、さっそくのび上って見ますと、兵たいが今やっと、さっきの林をくぐりぬけて、またどんどん砂けむりを立ててかけつけて来るのが見えました。王子は、

「では、ぐずぐずしてはいられない。さあにげよう。」と言って立ち上りました。