Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶくぶくながながひのめこぞう
鈴木三重吉童話集
鈴木 三重吉
Lesen Sie 鈴木三重吉童話集 (ぶくぶくながながひのめこぞう) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 58.287 Zeichen · 119 Bildschirme
すると王女は、
「いえいえだいじょうぶでございます。もうすこし休んでいらっしゃいまし。」と言いながら、目から涙を一としずくながして、
「さあ、涙、大きな河になっておくれ。」と言いました。するとたちまちそこへ大きな大きな河ができました。王子はそれで安心して、また王女の手をとってにげました。
みんなは、長い間どんどん走りつづけに走って、もうこれならだいじょうぶだろうと思いながらしばらく休みました。
「どうだ、まだ追っかけて来るか。」と、王子はもう一ど火の目小僧に見させました。火の目小僧は後を向いて爪立ちをして、
「おや、とうとうあの河をわたって、また追っかけてまいります。」と言いました。王女はそれを聞くと、
「どういたしましょう。もう私の力ではどうすることも出来ません。どうかして、この昼を夜にする工夫はないものでございましょうか。」と言いました。すると長々は、
「ああ、それならぞうさもありません。」と言いながら、からだをするするのばしました。そして、あッと言う間に天までのび上りました。みんなはびっくりして、何をするのかと見ていますと、長々はたかいたかい雲の中で帽子をぬいで、その帽子を、ひょいとお日さまの片がわへかぶせました。