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Japanische Klassiker mit Furigana

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れんきんさぎ

錬金詐欺

小酒井 不木

Lesen Sie 錬金詐欺 (れんきんさぎ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.401 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

が、いう迄もなくそれはみな出鱈目に過ぎなかったのである。

けれど、金が欲しい、長生がしたいという慾望はいつの代にも絶えない。だから金のある者は、頭のよい人間を選んで、錬金術を研究させたのである。時には頭のよいものが、金持ちに泣きついて、必ず「哲学者の石」を発見して見せるから金を出してくれと頼んだ。然し、一年かかり、二年かかっても、もとより目的を達することが出来ず、結局は金の浪費に終るのが常であった。

そうなって見ると、頭がよくて悪智慧の働くものには、錬金術を種にして、富豪の金を搾ってやろうという恐ろしい考えが浮ぶ。即ちここに錬金詐欺が発生する訳である。十六世紀の頃、ドイツ皇帝ルドルフ二世は、最も大きな錬金術のパトロンであったから、彼の宮殿には欧州各国の錬金術師が集って来たが、その多くは錬金詐欺師に外ならなかった。ある時英国のケンブリッジの学者ジョン・ディーが助手のエドワード・ケリーを連れ、遥々、帝の宮殿をたずね、自分たちは鉛を金に変える術を知って居ると物語った。そこで帝は大に喜んで、早速実験させたところ、果して鉛を金に変ずることが出来た。その実、彼等は携えて来た光輝ある石を示して帝を催眠術にかけ、まんまと欺いたのである。