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Japanische Klassiker mit Furigana

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さこく

鎖国

和辻 哲郎

Lesen Sie 鎖国 (さこく) von 和辻 哲郎 (わつじてつろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 443.306 Zeichen · 875 Bildschirme

Aozora Bunko

それによると、これらの船は日本で最も大きく、また最も立派なもので、ポルトガルの船に似ている。日本でこんなものを造るとは驚くのほかはない。信長がこれを造らせたのは、大坂港封鎖のためであるから、大坂の市はもう滅亡するであろう。船には大砲を三門ずつ載せているが、何処から持って来たものか解らない。豊後の大友が数門の小砲を鋳造せしめたほか、日本には大砲はない筈なのである。自分は船へ行って大砲やその装置を見た。ほかに無数の精巧な大きい長銃も備えてあった。

オルガンチノに解らなかったように、日本の歴史家にも、この大砲の出所は解らないのであるが、『国友鉄砲記』によると、信長は元亀二年(一五七一年)に秀吉を通じて二百目玉の大筒を、国友鍛冶に造らせたというのであるから、一五七七・八年の頃に日本の鍛冶工が大砲を作り得たということは、さほど不思議ではあるまい。オルガンチノは当時の貿易関係を熟知していたであろうし、従ってポルトガル人が大砲を輸入したのでないことは確実であろう。宣教師たちが日本に大砲はないと信じていた間に、いつの間にか宣教師たちの眼の届かない毛利の領国や信長の領国において、大砲の製造がはじまっていたのである。