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Japanische Klassiker mit Furigana

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ながぐつのはなし

長ぐつの話

小川 未明

Lesen Sie 長ぐつの話 (ながぐつのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.208 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、深く心に感謝しました。

子供は、さっそく、その長ぐつを拾ってはいたのであります。それは、多分、工夫かだれかがはいて、もう古くなって破れたので捨てたものと思われます。

大人の足にはいた、長ぐつでありましたから、乞食の子供がはくと、足の全部が、うずまってしまいそうにみえました。しかし、なにもはかずに、この焼けるような石塊の多い道を歩くよりは、どんなに子供にとって、くつをはくことがよかったかしれません。そればかりでなく、子供は、生まれてから、はじめてくつというものをはいたので、珍しくてしかたがありませんでした。

大きなくつを、ひきずるように、往来を町の方に向かって歩いてゆきました。

町の人々は、みんなこの子供のようすを見て振り返りました。しかし、笑うものは少なかったのです。

「どうせ、乞食の子だもの。」と思っていたので、かわいそうとも、おかしいとも問題にしなかったほど、冷淡でありました。

しかし、田舎道を通ると、村の子供らは手をたたいて笑いました。

「やあい、このお天気に、長ぐつなんかはいているやあい。」と叫びました。そして、ぞろぞろ後からついてきて、笑ったり、また石を投げたりしました。