Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
まぶたのはは
長谷川伸傑作選 瞼の母
長谷川 伸
Lesen Sie 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) von 長谷川 伸 (はせがわしん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.753 Zeichen · 192 Bildschirme
時さんはね、親分の前でいっちゃ悪いが、ばくち打ちに愛想をつかしている人なんですよ。
八丁徳 うむ成程。(自ら恥ず)
安兵衛 可哀そうなおきぬさんも、ばくち打ちはふるふる厭だといっていたっけなあ。おきぬさんは亭主でも情夫でもねえ時さんの世話になって、生んだ赤ン坊と共に死んじまった。親分、おきぬという人はね、夜明けまでは、自分の気一つでもがきにもがいて生きていた。なあ婆さん。
おろく (何もいえず泣いている)
安兵衛 だけど、時さんが喧嘩の場所から矢のように飛んで帰ってきた時は、冷たくなっていたっけ。
おろく 息を引き取る時まで、時さんに逢いたい、時さんは帰ってきてくれるかしらと、いい続けていましたよ。
八丁徳 (憮然として)わし達の渡世は、泣きを見たり見せたりだ。(やがて子分に何か命ずる。子分は桜の木にのぼる)
安兵衛 時さんもそんな風なことをいってましたよ。太郎吉ッておきぬさんの子を、ばくち打ちに育てたくねえってね。
おろく 遠州にあの子の祖父さんがいるってから、そこへ連れて行くのでしょう。
安兵衛 そうして時さんはお百姓になるのだろう。ばくち打ちの親分になって贅沢するよりも、鋤鍬もって五穀をつくるのが人間の本筋だって、ゆうべもつくづくいってました。