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Japanische Klassiker mit Furigana

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とうぎゅう

闘牛

野上 豊一郎

Lesen Sie 闘牛 (とうぎゅう) von 野上 豊一郎 (のがみとよいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.037 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

満場湧くが如き喚声の中で、拡声器は国歌の吹奏を始め出した。授賞式が始まるのである。

闘牛の賞品は一等賞は殺した牛の耳、二等賞は尾、三等賞は脚の一本、特等賞は首をもらうことになっている。その外にそれに相当する金の添えられることはいうまでもない。オルテガは、係りの者が前脚を一本切り放して、それを司会者の前で授けられた。

第四回は小ベルモンテがマタドルだった。

第五回はオルテガ。牛もあばれまわったのだが、仕止は三度目にやっと、それも剣の刃を三分の一ほど余して嵌まった。助手がすぐ今一つの剣を持って行った。尖が十字形になっている剣で、第一の剣でうまく行かなかった時はそれで眉間を突くと即死する。しかし、それを使わないうちに牛は斃れた。もがいて斃れるのを見るのはよいものではない。

最後の第六回は小ベルモンテがマタドルだった。彼は第三回の成功以来目に見えて競争心を起し、何か花やかなことをしてやろうとあせってるようであったが、遂に最終回に及んで大事件が出来した。

牛も回を重ねるに従い次々に猛烈な奴が跳び出した。殊に此の時は初めから極めて兇暴で、アレナのまん中まで駆けて来ると、じっと立ち止まって見まわしていたが、寄りたかるテュロたちの一人一人に突っかかって行くのが頗る獰猛だった。