Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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すずめがもりのかいい

雀が森の怪異

田中 貢太郎

Lesen Sie 雀が森の怪異 (すずめがもりのかいい) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.614 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

「それじゃ大将だろう」

彼はそれから学校の前まで往ったところで、そこでいっしょになった同級生の一人が叫ぶように云った。

「おい、顔色が悪いぞ、病気じゃないか」

彼は朝起きる時に苦しかったことを思いだした。同時に彼は肩がはるようで気もちのわるいことを感じた。

「すこし体がわるいようだ」

「どうも顔色がわるい、無理をしちゃいかんぞ、帰ったらどうだ、試験は追試験を受けられるじゃないか」

彼は試験を受ける気がしないので、交渉してもらって追試験を受けることにして下宿へ帰ったが神中は来ていなかった。彼は下宿のお媽さんに床をとってもらって寝ながら神中の来るのを待ったが、神中は来ないで翌日になった。同地発行の新聞は、なぞの死人のことを書きたてたが、死因も判っていなければ、どこの者とも判っていなかった。そして、指の紙捻のことなどは問題になっていなかった。彼はその日も神中を待ったが神中は来なかった。その翌日になって新聞は、死人は岐阜市に発行する○○○○新聞という新聞の主筆――氏で、それはその夜停車場前の旅館に投宿して、訪問する処があると云って出かけて往ったものだと云うことが判ったが、死因は依然として判らなかった。