Japanische Klassiker mit Furigana
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すずめこ
雀こ
Lesen Sie 雀こ (すずめこ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.340 Zeichen · 5 Bildschirme
長え長え昔噺、知らへがな。
山の中に橡の木いっぽんあったずおん。
そのてっぺんさ、からす一羽来てとまったずおん。
からすあ、があて啼けば、橡の実あ、一つぼたんて落づるずおん。
また、からすあ、があて啼けば、橡の実あ、一つぼたんて落づるずおん。
また、からすあ、があて啼けば、橡の実あ、一つぼたんて落づるずおん。
…………………………
ひとかたまりの童児、広い野はらに火三昧して遊びふけっていたずおん。春になればし、雪こ溶け、ふろいふろい雪の原のあちこちゆ、ふろ野の黄はだの色の芝生こさ青い新芽の萌えいで来るはで、おらの国のわらわ、黄はだの色の古し芝生こさ火をつけ、そればさ野火と申して遊ぶのだおん。そした案配こ、おたがい野火をし距て、わらわ、ふた組にわかれていたずおん。かたかたの五六人、声をしそろえて歌ったずおん。
――雀、雀、雀こ、欲うし。
ほかの方図のわらわ、それさ応え、
――どの雀、欲うし?
て歌ったとせえ。
そこでもってし、雀こ欲うして歌った方図のわらわ、打ち寄り、もめたずおん。
――誰をし貰ればええべがな?
――はにやすのヒサこと貰れば、どうだべ?
――鼻たれて、きたなきも。