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Japanische Klassiker mit Furigana

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あまよぞうし

雨夜草紙

田中 貢太郎

Lesen Sie 雨夜草紙 (あまよぞうし) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.029 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

ことになっていた」

三造はまた頭をさげた。

「僕はこの悪漢に対して、すぐ思い知らしてやろうと思ったが、そのままでは復讐の効力が強くないから、時節の来るのを待っていたのだ、が、その時節がとうとうやって来た、君は昨年から本年にかけて、彼奴の家に大きな不幸の来たのを知ってるだろう、それさ、彼奴は思いのままに男爵になり、金にも名誉にも不足が無くなったので、このうえは、二人の男の子を立派な人間にしたいと思いだした、彼奴が時どき己の室で、細君や親しい朋友に向って、

(あの二人さえ、一人前の人間になってくれるなら、もう何も遺憾なことはない)

などと云っているのを見て、僕は、

(今に見ろ、一人前の人間になりかけたところで、復讐してやるぞ)

と呟いたことがあったさ、それで、二人とも大学を出たので、彼奴は知人の間を運動して、兄の方の小供を満伊商会へ入れ、弟は医科だから、己の経営している病院の副院長と云う事にしたのだ、

復讐の舞台が出来たのだよ、

そこで昨年になって、サンフランシスコの支店長となった兄の子の方から手をくだしたのだ、爺親の血を受けて、意志の強い