Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lesen Sie 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.414 Zeichen · 289 Bildschirme
塚山は孤児に等しいおたみの身の上に対して同情はしているが、しかし進んでこれを訓戒したり教導したりする心はなく、むしろ冷静な興味を以てその変化に富んだ生涯を傍観するだけである。塚山はその性情と、またその哲学観とから、人生に対して極端な絶望を感じているので、おたみが正しい職業について、あるいは貧苦に陥り、あるいはまた成功して虚栄の念に齷齪するよりも、溝川を流れる芥のような、無知放埒な生活を送っている方が、かえってその人には幸福であるのかも知れない。道徳的干渉をなすよりも、唯些少の金銭を与えて折々の災難を救ってやるのが最もよくその人を理解した方法であると考えていたのである。
或日塚山はおたみの手紙を受取った。小説のような長い手紙である。
わたくしは一生逢うことができないだろうと思っていたわたくしのほんとうの母に会いました。わたくしはこの事をあなた様に申上げなければならない義務があると思ってこの手紙を差上げます。どうして、どういう事から、ほんとうの母に逢ったかということは、まるで、わたくしばかりでなく、母とそれからその愛人との秘密を暴露することになるのですから、あなた様の外には誰にも言うことができません。