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Japanische Klassiker mit Furigana

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あめしょうしょう

雨瀟瀟・雪解 他七篇

永井 荷風

Lesen Sie 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.414 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

御愁傷といふやうに聞え候て、物寂しき心地致され申候。雨あがりの三日月、夕焼雲の棚曳くさまも彼の大木の梢に打眺め候へば誠に諸行無常の思ひに打たれ申候。しかしながらいかほど嘆き候ても、もと/\わが身の手にて隠し候金子。わが身の手にて取出す力なくなり候事なれば、誰を怨むにも及ばざる事に候間、月日を経るに従ひ、これぞ正しく因果応報の戒なるべくやと、自然に観念致すように相なり申候。とにかくに半金の五拾両は面白可笑しく遣ひ棄て候事なれば、唯今の中諦めを付け申さず候ては、思ひもかけぬ禍を招ぐも知れずと、樹上の金子の事はきつぱり思切るやうにと心掛け申候。然る処また/\別の考いつともなく胸中に浮び来り申候。それは彼の金子今も果して樹上の穴に有之候哉否や。愚僧の心付かぬ中盗み去りし者は無之候哉と、この事ばかり気にかゝり候て、一応金の有無だけはしかと見定め置きたき心地致し候。次にはまた、もし彼の金子今以て別条無之においては、天下の通宝を無用に致し置く訳なれば、誰なりと取出し、勝手に遣へばよきものをといふ心にも相なり申候。但し軽々しく口外致すべき事には無御座候間これまたそのまゝに致し、唯たゞ時節の来るを待ちをり申候処、或日の事、当村の庄屋殿より即刻代官所へ同道致されたき趣、使を以て申越され候間、直様参り申候処、御役人御出有之其