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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆきのやどり

雪の宿り

神西 清

Lesen Sie 雪の宿り (ゆきのやどり) von 神西 清 (じんざいきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.995 Zeichen · 51 Bildschirme

Aozora Bunko

上このようななされ方ゆえ、したがっては公家武家の末々までひたすらに驕侈にふけり、天下は破れば破れよ、世間は滅びば滅びよ、人はともあれ我身さえ富貴ならば、他より一段栄耀に振舞わんと、このような気風になりましたのも物の勢いと申しましょうか。

その一方に民の艱難は申すまでもございません。例の流れ星騒動の年には、大甞会のありました十一月に九ヶ度、十二月には八ヶ度の土倉役がかかります。徳政とやら申すいまわしい沙汰も義政公御治世に十三度まで行われて、倉方も地下方も悉く絶え果てるばかりでございます。かてて加えて寛正はじめの年は未聞の大凶作、翌る年には疫病さえもはやり、京の人死は日に幾百と数しれず、四条五条の橋の下に穴をうがって屍を埋める始末となりました。一穴ごとに千人二千人と投げ入れますので、橋の上に立って見わたしますと流れ出す屍も数しれず、石ころのようにごろごろと転んで参ります。そのため賀茂の流れも塞がらんばかり、いやその異様な臭気と申したら、お話にも何にもなるものではございません。いま思いだしても、ついこの頬のあたりに漂って参ります。人の噂ではこの冬の京の人死は締めて八万二千とやら申します。