Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆきおんな

雪女

田中 貢太郎

Lesen Sie 雪女 (ゆきおんな) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.202 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

手足のきゃしゃな色の白い娘であった。

渡船をあがった巳之吉は、その娘と後になり前になりして歩いていたが、そのうちに並んで歩くようになった。巳之吉は娘の素性が知りたかった。

「お前さんは、何処だね」

娘は武蔵の奥の者で、両親に死に別れ、他に身寄もないので、わずかな知人をたよりに、江戸へ女中奉公の口を探しに往くと云った。

巳之吉は女のたよりない身の上を聞くと気のどくになった。そこで自分の家の前まで来ると、

「今晩はわっしの家へ泊って、明日ゆっくり往きなすったら」

娘はすぐ巳之吉の詞に従った。娘はお雪と云う名であった。巳之吉の母親は、巳之吉からお雪の事を聞いてお雪を家へ置く事にした。

お雪が家にいるようになってから巳之吉はしごく元気になった。

やがて、巳之吉とお雪は夫婦になった。お雪は母親をひどく大事にした。

「ほんとに良い嫁が来てくれた、おまえたちは、いつまでも仲よく暮しておくれよ」

お雪は次つぎに十人の子供を産んだ。子供たちはみんな色が白くて、木樵の子のようでなかった。そのうえ、お雪は十人も子供を産んだにもかかわらず、容貌は巳之吉の所へ来た時と同じようにわかわかしかった。