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Japanische Klassiker mit Furigana

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でんぽう

電報

黒島 伝治

Lesen Sie 電報 (でんぽう) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.388 Zeichen · 13 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、彼はそういう人々に対して、頭を下げねばならなかった。彼はそういう人々の支配を受けねばならなかった。そういう人々が村会議員になり勝手に戸数割をきめているのだ。

百姓達は、今では、一年中働きながら、饉えなければならないようになった。畠の収穫物の売上げは安く、税金や、生活費はかさばって、差引き、切れこむばかりだった。そうかといって、醤油屋の労働者になっても、仕事がえらくて、賃銀は少なかった。が今更、百姓をやめて商売人に早変りをすることも出来なければ、醤油屋の番頭になる訳にも行かない。しかし息子を、自分がたどって来たような不利な立場に陥入れるのは、彼れには忍びないことだった。

二人の子供の中で、姉は、去年隣村へ嫁づけた。あとには弟が一人残っているだけだ。幸い、中学へやるくらいの金はあるから、市で傘屋をしている従弟に世話をして貰って、安くで通学させるつもりだった。

「具合よく通ってくれりゃえいがなあ。」と彼は茶碗を置いて云った。

「そりゃ、通るわ。一年からずっと一番ばかりでぬけて来たんじゃもの。」と、おきのは源作の横広い頭を見て云った。胡麻塩の頭髪は一カ月以上も手入れをしないので長く伸び乱れていた。