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Japanische Klassiker mit Furigana

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でんきぶろのかいしじけん

電気風呂の怪死事件

海野 十三

Lesen Sie 電気風呂の怪死事件 (でんきぶろのかいしじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.788 Zeichen · 34 Bildschirme

Aozora Bunko

打ち続く怪事に、人々の面は、今にも泣き出しそうに歪んだ。

赤羽主任は、唇をヒクヒクと痙攣させ、顴骨の筋肉を硬ばらせながら、主人に訊ねた。

「あの天井裏へ案内して呉れ! 早くだ、何処から昇るんだ!」

が、主人は全く当惑した面持で躊躇した。

「へッ、ど、何処から上ったもんでしょうかな?」

「自分の家じゃないか、落ついて考えるんだッ!」と、赤羽主任は、焦れったそうに、低いながらも力強く詰問した。

「それが、あそこへは一度も昇ったことがありませんので……。ま、とにかく裏梯子をかけてみましょう。どうぞ、こちらへ」

周囲の人々の眼に送られて、両人が奥へ通う扉口を出ようとした時、刑事の一人が慌だしく駆け込んで来た。

「主任、由蔵の室を取調べましたが、由蔵の姿は見当りません。色々調べてみましたのですが、押入の天井の板が少し浮いていたほかに、別に異常はありません。で、押入の天井板を押しのけて上ってみますと、どうやら此の浴場の天井へ抜けられるんですが、驚いたことに……」

と、報告しながら、その刑事は天井を見上げたが、突然頓狂に叫んだ。

「吁ッ! あ奴の血だ! 由蔵が殺られてるんですぜ!」