Japanische Klassiker mit Furigana
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でんきばと
電気鳩
海野 十三
Lesen Sie 電気鳩 (でんきばと) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.465 Zeichen · 52 Bildschirme
あやしい鳩
高一とミドリのきょうだいは、伝書鳩をかっていました。
もともとこれは、お父さまがかっていらっしゃる鳩なのですが、お父さまがある大切なご用で、とおいところへお出かけになってからは、二人のきょうだいが世話をしているのです。
鳩はみんなで十羽いました。半分は金あみをはり、半分は板をうちつけて作ってある鳩舎のなかに、かってあるのです。鳩舎は、お家のうらの丘のうえにおいてありました。鳩は、とてもよくきょうだいになついていました。
そのなごやかな鳩のむれが、どうしたことか、ちかごろなんとなくおちつかないようすです。きょうだいが気をつけていますと、たしかにへんです。ふだんならば、鳩たちは一日中鳩舎のまわりに、なかよく、くうくうとないているのですが、それがときどき、にわかに羽ばたきもあらあらしく、いっせいに空にまいあがってさわぎます。はては、お家の屋根につばさをおさめて、おちつかないようすで、あっちへいったりこっちへきたり、きょろきょろと、下をうかがっているのです。鳩たちはどうしておちつかなくなったのでしょう。
その日もゆうがたのことでしたが、鳩たちは空にいりみだれて大さわぎをはじめました。