Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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でんきばと

電気鳩

海野 十三

Lesen Sie 電気鳩 (でんきばと) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.465 Zeichen · 52 Bildschirme

Aozora Bunko

その箱は二つでした。それをぶたいにならべました。さあ、これからどんなことがはじまるのでしょうか。

鳩つかいは、まず、ひとつの箱のなかに、金色のすじの入った鳩を、かごごと入れました。

それから、こんどはミドリの手をとって、

「さあお嬢さんは、こっちの箱へ入ってくださいね。なんのこわいことがありましょう」

ミドリが箱のなかに入ると、鳩つかいは急ににこにこして、

「まず、箱のふたをしめます」

と、両方の箱のふたをかたんとしめ、

「さあ、たしかにこっちの箱には、世界一のかしこい鳩がはいり、こっちの箱には、かわいいお嬢さんがはいりました。ところが、私が気合をかけますと、ふしぎなことがおこります」

えいっと、気合をかけて、ミドリのはいっていた箱のふたに手をかけました。

きえた妹

鳩つかいはにやりと笑って、ミドリのはいっていた方の箱のふたをあけました。

「あっ」

と、高一の口から、おどろきのこえがとびだしました。なぜといって、たしかにミドリがはいったにちがいないその箱のふたをとってみると、そこに、ミドリのすがたがないのです。そして、そのかわり金色のすじのある鳩がはいっているではありませんか。