Japanische Klassiker mit Furigana
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でんきばと
電気鳩
海野 十三
Lesen Sie 電気鳩 (でんきばと) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.465 Zeichen · 52 Bildschirme
高一のいれられている穴ぐらの入口のところで、がちゃがちゃとかぎの音がし、いきなり入口の四角なあげぶたがあいて、にくいスパイ団長がはいってきました。
「やい小僧、いいところへつれてってやるから、このなかへはいれ」
といって、手下のはこんできた、たるをゆびさしました。
「いやだ。それよりもぼくの妹をどうしたんだ。はやく、ぼくをミドリにあわせてくれ」
「ミドリはお前より一足さきに船にのりこんでらあ。むこうへいってからあわせてやる」
「うむ、さては、妹もたるづめにされたのか」
「いや、たるにいれるのは、お前みたいなあばれん坊だけなんだ。さあはいれ」
高一は力およばず、とうとうたるにいれられました。
どこへいく?
高一のおしこめられた、たるは、まもなく、外にかつぎだされました。いったい、どこへはこばれてゆくのでしょうか。まっくらなたるのなかで、高一は、気が気でありません。
くう、くう、くう。
高一のおなかのへんで、ないているものがあります。それはもう一羽の鳩、アシガラでありました。高一がわる者のため、たるにいれられるすこしまえ、わずかのすきをうかがって、アシガラを上着の下へいれてかくしておいたのです。