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Japanische Klassiker mit Furigana

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れいこんだいじゅうごうのひみつ

霊魂第十号の秘密

海野 十三

Lesen Sie 霊魂第十号の秘密 (れいこんだいじゅうごうのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.100 Zeichen · 86 Bildschirme

Aozora Bunko

「人間のからだが生きているということはね。からだをこしらえている細胞の間は、放電現象が起ったり、またそれを充電したり、そういう電気的の営みが行われていることなんだとさ。だから三木の姉さんみたいな人を治療するのには、感電をさせるのがいいんじゃないかな。つまり電撃作戦だ」

「それは電撃作戦じゃなくて、電撃療法だろう」

「ああ、そうか。とにかく高圧電気を神経系統へぴりっと刺すと、とたんに癒っちまうんじゃないかな」

「それは反対だよ」

四方が首を振った。

「なぜだい、なにが反対だい」

「だって、そうじゃないか。神経細胞は電線と同じように、導電体だ。しかも弱い電流を通す電路なんだ。そこへ高圧電気をかけるとその神経細胞の中に大きな電流が流れて、神経が焼け切れてしまう。そうなれば、人間は即座に死ぬさ」

「いや、電流は流されないようにするんだ。そうすれば神経細胞は焼け切れやしないよ。ねえ、隆夫君、そうだろう」

「さあ、どっちかなあ。ぼくは、そのことをよく知らないから、答えられない」

この問題は懸案になった。

そこへ隆夫の母が、甘味のついたパンをお盆にのせてたくさん持って来てくれたので、三人はそれをにこにこしてぱくついた。