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Japanische Klassiker mit Furigana

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れいこんだいじゅうごうのひみつ

霊魂第十号の秘密

海野 十三

Lesen Sie 霊魂第十号の秘密 (れいこんだいじゅうごうのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.100 Zeichen · 86 Bildschirme

Aozora Bunko

やがてお腹がいっぱいになると、急に疲れが出て来て、睡くなった。それだから、その日はそれまでということにして、解散した。

さて、その夜のことである。

隆夫はひとりで実験小屋にはいった。

彼は、今日とって来た録音が気がかりで仕方がなかった。

それで脳波の収録のところを再生してみることにした。つまり、もう一度脳波にして出してみようと思ったのだ。

隆夫は、大急ぎでその装置を組立てた。

それから脳波を収録したテープをくりだして、その送信機につっこんだ。

もちろん隆夫には、その脳波は聞えなかったけれど、検波計のブラウン管で見ると、脳波の出力が、蛍光板の上に明るいあとをひいてとびまわっているのが見えた。

隆夫は、この脳波を、いかにしてことばに変化したらいいかと考えこんだ。

その間に収録テープは、どんどんくりだされていた。脳波は、泉から流れ出す清流のように空間に輻射されていたのだ。

それを気に留めているのか、いないのか、隆夫は腰掛にかけ、背中を丸くして考えこんでいる。

そのとき隆夫のうしろに、ぼーッと人の影が浮び出た。若い男の姿であった。その影のような姿は、こまかく慄えながら、すこしずつ隆夫のうしろへ寄っていく。