Japanische Klassiker mit Furigana
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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Lesen Sie 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.546 Zeichen · 234 Bildschirme
中に、漸く下女が茶を入れて持って参りますから、これを飲んで居ると、ポーンと未刻の鐘が響きますから、
権「お湯に往こう」
と昔は種々のものを持って往ったもので、小さい軽石が有りまして朴木炭、糠袋の大きいのが一つ、小さいのが一つ、其の中に昔は鶯の糞、また烏瓜などを入れたものでございます。爪の間を掃除致すものを持って参り、下女に浴衣を抱えさせてお湯に這入りますのが尽く長い。先ず悉皆洗い上げて、すうッと湯屋から出て家へ帰って来ますと、ポーンと鳴る、是が申刻と云うので、それから
「さアお飯を喰べようねえ」
と是から朝御膳に成るのでございます。お膳の上には種々な物が載って居ります。自分の嗜なものが小さい葢物に這入ったり、一寸片口に這入ったり小皿に入れたりして有りますが、碌なものはありません、お芋の煮たのや豆の煮たのやなにかを取交ぜて有ります、総唐草の輪形の茶碗へ銀の股引を穿いた箸を出して喰べようと致して、
権「あゝー痛いこと……ちょいとその丸薬を取っておくれ」
と丸薬を七粒服んでお膳に向い、
権「是じゃア喰べられやアしないよ、例の処で何か見つくろって来ておくれ」