Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きりがくれいかほのゆけぶり

霧陰伊香保湯煙

三遊亭 円朝

Lesen Sie 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.546 Zeichen · 234 Bildschirme

Aozora Bunko

は貯えもありますから、貴方お厭でも、マ然うなすって下さいませんか、今になって若し否だなんと仰しゃいますと私は生きては居られませんから、死にますよ」

成「これは呆れたもんだ……左程まで貴公を想うて」

治「へえ……それでは只今手許にはございませんゆえ、永井喜八郎から用達てゝ貰って参りましょう、毎年参って顔も知って居りますから」

と云捨て立ちにかゝるを引止め、

成「アこれ何処へ往かっしゃる」

治「へえ、鞄を取りに」

成「いや往かんでも宜しい、硯箱もあるから手紙を書きなされ、鞄の中に千円くらい這入って居ろう……いや隠したっていかん」

治「でも懐中に印形がありませんから」

成「なければ喜八郎を此処へ呼びなさい、下婢を呼びにやりましょうから、貴公の手で手紙を書きなさい」

と硯箱を突付けられ、

治「へえ、宜しゅうございます」

と治平は手紙を認めて女中に持たして遣りました。

七十二

治平が手紙を書いて女中に持たして遣ると、直ぐに永井喜八郎に預けて置いた千四百円這入りました重たい鞄を女中が提げて参りまして、慄えながら怖々に治平の背後から出すを受取り、中より千円取纒めて差出し、