Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きりがくれいかほのゆけぶり

霧陰伊香保湯煙

三遊亭 円朝

Lesen Sie 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.546 Zeichen · 234 Bildschirme

Aozora Bunko

己後斯う云う事をしたらいかんぞ、治平殿から千金と云う大した金を出して貰った位だから、仮令治平殿の方へ再び返るにもせよ、それ程に思って下さる治平殿に不実があってはならんぜ、此の上は心掛けを正しゅうして、能く女子の道を守らんければ済みませんよ」

高「今度は何様な事がありましても、見捨てられても治平さんの処は出ません、私は深川の宅へ帰れば、直に貴方の方へ手紙を出しますから、きっと貰って下さいましよ」

治「深川の何う云うお宅か、ちょっとお書付を願いたいもので」

高「あの、深川佐賀町二十二番地で岩延傳衞と申します」

治「へえ」

とすら/\ 書いて、

治「確とです、間違うといけませんよ」

高「お前さんの方でこそ間違うと肯きませんよ」

と是は最う別れだと思うのか、お高は治平の膝へ手を突いて、もたつきながら涙を拭きます様子を見て、谷澤成瀬も心悪しく思いましたか、苦々しく顔を反向けて居りましたが、

成「サ往こうじゃアないか」

と立上る途端にガラリと障子を開けて這入って来ましたのは、例の筏乗市四郎が今年十五歳になる彼の布卷吉を連れて参り、

市「少し此処に待っておいで……はい御免なせえ、少々お待ちなせえましい」