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Japanische Klassiker mit Furigana

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あおいボタン

青いボタン

小川 未明

Lesen Sie 青いボタン (あおいボタン) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.617 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

ある日のことでした。近所に住む、脊の高い、顔の黒い男が、

「坊ちゃん、私に、どうかこのボタンを一つください。私は、これを時計のかぎにぶらさげておきます。私は、汽車に乗って、方々を歩くのが勤務ですから、どこかで、そのお嬢さんが私の乗っている汽車にはいっておいでになり、私の胸にぶらさがっている、この青いボタンを見て、どうして私が手に入れたかとおたずねにならんものでもありません。私の乗っている汽車は、幾百マイルも先までゆき、その間に、数えきれないほどの停車場を通過するのですから……。」といいました。

正雄は、この若い汽車乗りのいうことを聞くと、なるほど、そうしたことがあるかもしれないと思いました。それで、女の子の居所がわかったら、すぐに知らせてくれるようにという約束で、この男に青いボタンを一つ分けてやりました。またある日のことでありました。正雄は、家の前で遊んでいますと、金魚売りが通りました。金魚売りは、みんなを見ると、金魚のはいっているおけを地に下ろしました。みんなは、そのまわりに集まって、金魚をのぞいて見たのです。尾の長いのや、円いのや、また黒と金色のまだらなどの金魚が泳いでいました。