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Japanische Klassiker mit Furigana

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せいねんそうとえいざんのろうや

青年僧と叡山の老爺

若山 牧水

Lesen Sie 青年僧と叡山の老爺 (せいねんそうとえいざんのろうや) von 若山 牧水 (わかやまぼくすい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.808 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

「粟田翁の金婚式を祝いて」

という前書きで、

「茶の伴や妹背いそちの雪月花、佳鳴」

と認めてある。

「ホホオ!」

私は驚いた。

「あのお爺さん、金婚式をやったのかね。」

「ヘヘエ、もうそんなお爺さんですか、でもねエ、よく忘れずに斯うして送って呉れますわネ。」

いつか側に来ていた妻も斯う言った。

そうすると短冊の、「うき沈み……」も意味が解って来る。念のために裏をかえしてみると、「大正十二年」と大きく真中に書いて、下に二つに割って「七十六歳、六十五歳」と並べて書いてあるのであった。

大正七年の初夏であった。私は京都に遊んで、比叡山に登ってすぐ降りて来るというでなく、暫く滞在したい希望で、山上の朝夕をいろいろ心に描きながら登って行ったのであった。登りついたのは夕方で、人に教わっていた通り、大勢の人を泊めて呉れるという宿院というに行き、取次に出た老婆に滞在のことを頼んだ。ところが老婆の答は意外であった。今はただ一泊の人を泊めてあげるだけで、滞在の人は一切泊めることはならぬ規則になっているのじゃ、というのだ。イヤ、今までよく滞在させて貰ったという話を聞き、その積りで登って来たので是非そうして貰いたい、と頼むと、今までは今までや、ならんというたらならんのじゃ、という風で、まごまごするとその夜の泊りも許されまじい有様となっ