Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいしゅんのいきのあと

青春の息の痕

倉田 百三

Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

私は私の心があせっていたのを感じました。そしてそれは私のような地位にいるものには無理はないとはいえ、純粋な芸術的衝動を濁すものと思いました。

あなたは「青年」や「母たちと子たち」や、短篇集や、すぐれたものを幾つも発表する機会をまだえないで忍んでいられるのに、私はなぜ作品を公けにすることを急ぐのか? そのような機会があってもなくても、創作活動はそれとは独立に起こるのではないか。私は黙っていい作を創ろうという気が強く動きました。そして私は愛と祈りと仕事との生活を今までのとおりに忍びをもって続けてゆけばいい、その必然の道筋で私の仕事が民のものになるだろうとは思いました。その時私はすぐに、私のひとりの小さな従妹が私のなぐさめを待ちわびているのを思い出しました。そしてあなたの手紙で濡らされた心で、すぐにその従妹をなぐさめてやろうと思いました。そしてすぐ車で(私は腰の神経痛で歩行がたいへん不自由になっていますので)従妹の家に行きました。車の上で私は、あなたが、正月の元日を、謙さんや江馬君やその奥さんと、たのしく往来して暮らされたのを思って心から幸福に感じました。