Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
学校時代の終わる時の記念ですからね。私はだんだんと健康を恢復してゆきますから、悦んで下さい。安静にして何もしないでいれば熱も出なくなりました。しかし少し何かするとすぐに少し発熱するので、やはり読み書きも許されず無聊に苦しみます。しかしあせらずに養生しています。私の気質として物事を不足に不幸にばかり考える悪い癖があるので、このような場合には生きがたい気がします。私はひとりの友もなく、まったく淋しいので四、五日前から二十日鼠を三疋飼っています。よく車を廻します。少しの米を食って何の不足もなさそうに遊戯して暮らしています。時々小さな声を立てて鳴きます。私は寝床に横になって、そのさまを見ています。これだけが私の一日のなぐさみです。あわれんで下さい。私の心はどうしても不幸の意識から自由になることができません。やはり死に脅やかされるのが一番原因になっています。血の出る時の本能的な不安は実にいやなものです。私は死に身を任せる覚悟のできていない生活はたしかなものではないと思いだしました。そして人間の幸福はやはり安息にあると思います。エピクロスなどの考えたのもそのような気持ちだったのであろうと思います。