Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
天香さんがはるばる私を見舞いに来て下さるそうで、もったいなく思っています。私は四月中旬まで病院にいなくてはなりますまい、私の書物が出るのは五月初旬でしょう。まだ自分で書くと手が慄えて少し無理です。
(久保謙氏宛 三月十八日夜。中村病院より)
久保正夫氏宛
しばらく御無沙汰しました。実は昨日の朝男の子が生まれました。私は興奮してそわそわしています。男の子で、よく肥って元気そうな男らしい顔をしています。母親も達者ですから悦んで下さい。名は地三とつけました。赤ん坊の泣き声を隣室できくとすぐ父の愛が湧きました。それまでは何の感じもなく、ただ産婦の呻吟するのを不安に感じて、うろうろしていましたが、不思議なものですね。私はこの愛すべきものを保護してやろうと思いました、そして長生きがしたくなります。私の健康を大切にせねばならぬと思います。
先日謙さんに手紙をかいたら後で熱が少し出ました。それで長い手紙をかくのを恐れています。お絹さんが寝ているので代筆してくれるものがなくなりました。読書もまた禁じられています。春の動いていることを物干場に出てわずかに知っています。