Japanische Klassiker mit Furigana
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あおふくのおとこ
青服の男
甲賀 三郎
Lesen Sie 青服の男 (あおふくのおとこ) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.026 Zeichen · 29 Bildschirme
すぐ之から行くっていうんです。まさか今頃まで待っちゃいないでしょうといったんですが、いや、信造はあゝいう奴だから、今夜中は待ってるに違いない。よし帰って終ったとしても、兎に角僕は約束を破らないで別荘まで行ったという事を見せて置かないと、後が困る、どうあっても行くって頑張るんです。それまではまアいゝんですが、今度は宅の自動車に乗せて行けといって諾かないんです。汽車で行きなさいといったら、汽車なんかのろ臭くって駄目だってね。なアに、よく聞いて見りゃ、汽車賃がないんですよ。宅も卓一さんにはちょく/\借りられて弱っていますので、汽車賃を用達てるのは嫌だしといって商売物の車に乗せるのも嫌だったんですが、卓一さんと来ると口が旨いですからね。今度は必ず成功する、信造から纏った金が取出せるから、その時にはウンとお礼をする。この機会を逃して後で後悔したって僕ア知らんよ、なんて拝んだり威したりして、とうとう宅を渋々承知させたんです」
(そうか、やっぱり卓一は自動車で来たんだな、之で足取がはっきりした)と望月刑事は思いながら、
「自動車で出かけたのは何時頃でしたか」
「そうですね、九時頃でしたろうか。