Japanische Klassiker mit Furigana
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せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
Lesen Sie 青銅の基督 (せいどうのキリスト) von 長与 善郎 (ながよよしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 66.703 Zeichen · 133 Bildschirme
もっとえらい仕事でなけりゃな。――わしの仕事なぞは貧乏人の子供対手だ。これでずいぶん丹精はして造る。こんなあほらしいような絵草紙一枚だって見かけよりゃ骨を折っとるんだ。しかしいくら骨を折ったって結局子供だましの乞食仕事だ。でもこんなのらくらの遊び人の絵をともかくも一文や二文で買ってくれ手があるから不思議なもんさな! どうで雪舟も元信も拝むことのできぬ肴屋や八百屋の熊公八公がわたしのご上客だ。殿様だ。それがわしには相応しとるて。ヘッヘッヘ。やつらにゃまたわしのような乞食絵師が相当しとるんだ。だからわしのような者もなけりゃならんのさ。雲上人相手の白拍子ばかりじゃ世の中は足らん。熊公八公相手の夜鷹もなけりゃな。どうだ。おぬし徹底して夜鷹になるか。」
孫四郎はこういって煙脂だらけの黒い口をあいて笑った。
裕佐がこの版画家に対して何よりもいやに思い、それがために友に飢えていながらもそうしげしげと訪ねて深くつき合う気にどうもなれなかったのは、実にこの男のひがみから来る一種の偽悪趣味であった。
人の心持ちをなんでも下等にいやしく解釈して見抜いたような薄笑いを浮かべ、人がそれに腹を立てて何かヘコますようなことをいえば、「まあさ、そうどならんでも」