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Japanische Klassiker mit Furigana

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かばんらしくないかばん

鞄らしくない鞄

海野 十三

Lesen Sie 鞄らしくない鞄 (かばんらしくないかばん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.653 Zeichen · 73 Bildschirme

Aozora Bunko

なにさま、帆村探偵の考え方は、田鍋課長のそれとは大分違っている。

深夜の研究室

闇に紛れて、四名は赤見沢研究所の建物の壁際にぴったり取付いた。

時刻は午後十一時であった。

研究所のすべての窓は真暗であった。みんな寝てしまったであろうかと始めは思ったけれど、窓の一つからすこし灯が洩れているので、一同はそれを目当てにしてその窓下へ身をひそめたわけである。

ジイイイ……と、妙な音が、室内にしている。

中を覗こうとしたが、窓が高い。

そこで田鍋の部下二名が台の代りになり、帆村と課長を肩車に乗せた。この珍妙な形でもって、透間を通して窓の中を覗いた。

カーテンの隙間から、室内の模様をうかがうことが出来た。

「おやア……」

「あッ」

帆村も田鍋課長も、思わず愕きの声を発して、あわててあとの声をのみこんだ。

室内には、まことにふしぎな光景が展開していた。

その部屋は、赤見沢博士の研究室の一つで、多数の器具機械がごたごたと並んでいた。そしてそこに三人の人物が居た。

そのうちの一人は、助手の小山すみれ女史であって、彼女がそこに居ることには格別愕きはしない。

もう一人は、若い男であった。