Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あごじゅうろうとりものちょう
顎十郎捕物帳
久生 十蘭
Lesen Sie 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.960 Zeichen · 24 Bildschirme
気も動顛した体で血の気をなくし、差しうつむいてブルブルと顫えている。
顎十郎は、胡※(「竹かんむり/(金+碌のつくり)」、第3水準1-89-79)を持ちながら五造の前にあぐらをかき、
「おい、五造さん、胡※(「竹かんむり/(金+碌のつくり)」、第3水準1-89-79)に入っていたお神矢の数は十二本。それが減って八本になっているのはどういうわけなんだね」
五造は、はッ、と身をすくませて、
「どういうわけでございますか、いっこうに存じません」
「そんなのだごとを吐いていたってしょうがない。おまえさんは鉄五郎のたったひとりの甥で、近江屋の跡が絶えれば近江屋の身代はいやでもおまえさんのものになる。……桜場清六が近江屋一家を鏖殺しにしてやるなどとふれまわってるのに引っかけ、夜眼のきくのを幸いにお神矢で鉄五郎以下四人を射ころし、それを桜場に塗りつけようなんていうのはひどいじゃないか」
五造は血相かえて膝行だし、
「と、と、飛んでもない。なんでわたくしがそのような大外れたことを致しますものですか。仮に、わたしにそんな心がありましたとしても、自分が背負っている胡※(「竹かんむり/(金+碌のつくり)」