Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あごじゅうろうとりものちょう

顎十郎捕物帳

久生 十蘭

Lesen Sie 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.468 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

……なにをくだらねえと思いましたが、まさかそうも言われないから、いやいやに離家へ行って、床下から檐裏、舞良戸の戸袋というぐあいに順々に検べ、最後に押入れの天井板を剥がして天井裏へあがって行きました。すると……」

「すると?」

「えらいものを見ました」

「どうした、急に顔色を変えて。……なにか怖いものでも見たのか」

あふッ、と息を嚥んで、

「……ちょうど八畳の居間のまうえあたりに梁が一本いっていて、それに垂木が合掌にぶっちがっているところに、六寸ばかりの守宮が五寸釘で胴のまんなかをぶっ通され梁のおもてに釘づけになっているンです。垂木の留を打つとき、はずみでそんなことになったんだろうと思いますが、そうしようと思っても、こうまでうまくはゆかなかろうと思われるくらい、見事に胴のまんなかを……」

「それがどうしたというんだ」

ひ、ひ、と泣ッ面になって、

「いくら臆病なあっしでも、それだけなら、かくべつ、びっくりもしゃっくりもしねンですが、なに気なく糸蝋燭のあかりをそのほうへ差しつけて見ますと、思わず、わッと音をあげてしまった。……見ますとね、どこからやって来るのか、なん千なん百という一寸ばかりの守宮の子が梁の上をチョロチョロチョロチョロと動きまわっている。