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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうぞくのかんじゅせい

風俗の感受性

宮本 百合子

Lesen Sie 風俗の感受性 (ふうぞくのかんじゅせい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.539 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

であることを摘発しつつ、では何故そんなに俗っぽくて常識万能の鼻もちならなさが当時の社会に瀰漫したかという原因については、深く追究していない点である。同時に、一日本人としての漱石自身が十八世紀のイギリスを俗っぽいと感じ、下等だ、と感じるその感じかたについて、どこまで過去の儒教的な教育ののこりが自身の心持の底に作用しているか、所謂文人的教養の趣味が評価に際してつよく影響しているかということなどについては、一向省察がめぐらされていないところも、当時の文芸批評として識見の高さを示しているとともにその主観的な限界を語っていて面白い。

その文芸評論の中で漱石は、ディフォーの「ロビンソン・クルーソー」を批評している。「詩的に下等であるから、美的要素にとんだ作品が滅多に少ない」時代「而も精力が充満して活動の表現が欲しいような場合」の「無理想主義の十八世紀を最下等の側面より代表するものである」として、とりあげている。ロビンソン・クルーソーの「詩的に下等」なる所以は、これが「ただ労働の小説である」そして「どの頁をあけて見ても汗の匂いがする。しかも紋切型には道徳的である」