Japanische Klassiker mit Furigana
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めしまつま
飯待つ間
正岡 子規
Lesen Sie 飯待つ間 (めしまつま) von 正岡 子規 (まさおかしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.525 Zeichen · 126 Bildschirme
忘れもしないが自分の誕生日の夜だった。もう秋の末で薄寒い頃に袷に襦袢で震えて居るのに、どうしたかいくら口をかけてもお前は来てくれず、夜はしみじみと更ける寒さは増す、独りグイ飲みのやけ酒という気味で、もう帰ろうと思ってるとお前が丁度やって来たから狸寝入でそこにころがって居ると、オ前がいろいろにしておれを揺り起したけれどおれは強情に起きないで居た。すると後にはお前の方で腹立って出て往こうとするから、今度はこっちから呼びとめたが帰って来ない。とうとうおかみの仲裁でやっとお前が出て来てくれた時、おれがあやまったら、お前が気の毒がって、あなたほんとうにあやまるのですか、それでは私がすみません、私の方からあやまります、というので、ジッと手を握られた時は少しポッとしたよ。地獄ではノロケが禁じてあるから深くはいわないが、あの時はほんとうにもう命もいらないとまで思ったね。したがお前の心を探って見ると、一旦は軽はずみに許したが男のいう言は一度位ではあてにならぬと少し引きしめたように見えたので、こちらも意地になり、女の旱はせぬといったような顔して、疎遠になるとなく疎遠になって居たのだが、今考えりゃおれが悪かった。