Japanische Klassiker mit Furigana
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めしまつま
飯待つ間
正岡 子規
Lesen Sie 飯待つ間 (めしまつま) von 正岡 子規 (まさおかしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.525 Zeichen · 126 Bildschirme
けれども出来上って見ると巧拙にかかわらず何だか嬉しいので、翌日もまた痲痺剤の力をかりてそれに二、三輪の山吹と二輪の椿とを并べて書き添え、一枚の紙をとうとう書き塞げてしもうた。そうして
赤椿黄色山吹紫ニムレテ咲ケルハタテタテノ花
という一首の歌を書きその横に年月を書き、それで出来上った。このタテタテの花というのは紫色の小さな袋のような花で、その中にある蕊を取ってそれを掌の上に並べ置き、手の脈所のところをトントンと叩くとその小さな蕊が縦に立って掌にひっついて居るのが面白いので、子供の中にこの花を見つけるといつでもこういう遊びをして居たのである。その聯想があるので、この花は昔床しい感じがして予を喜ばしめた。その後碧梧桐が郊外から背の低い菜種の花を引き抜いて来て、その外にいろいろの花なども摘みそえて来た事があった。それでその菜の花を鉢植にして、下草にげんげんを植えて、それも写生して見たが、今度は一層骨折ってこまかく書いて見たので、かえって俗になってしもうた。それから後にまた或夜非常に煩悶してしかたのなかった時にふと思いついて枕元にあったオダマキの花の一枝が一輪ざしに挿してあったのを、今度は墨で輪廓を取って見た。