Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めしまつま

飯待つ間

正岡 子規

Lesen Sie 飯待つ間 (めしまつま) von 正岡 子規 (まさおかしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.525 Zeichen · 126 Bildschirme

Aozora Bunko

あの松の下に蘭があって、その横にサフランがあって、その後ろに石があって、その横に白丁があって、すこし置いて椿があって、その横に大きな木犀があって、その横に祠があって、祠の後ろにゴサン竹という竹があって、その竹はいつもおばアさんの杖になるので、その筍は筍のうちでも旨い筍だということであった。そのゴサン竹の傍に菖も咲けば著莪も咲く、その辺はなんだかしめっぽい処で薄暗いような感じがしている処であったが、そのしめっぽい処に菖や著莪がぐちゃぐちゃと咲いているということが、今に頭の中に深く刻み込まれておるのはどういうわけかわからん。とにかく自分が二つの歳から十六の歳まで毎日毎日見たり歩いたりしていたこの庭が、今はどんなになっているであろうか、ちょっと見たいと思うけれど、今は他人の家になっておるのだから仕方がない。垣から覗いて見ようと思うにも、川の隔てがあるからそれも出来ん。」

「ヤア目出とう。お前いつお帰りたか。」「今帰ったばかりサ。道後の三階というのはこれかナ。あしゃアこの辺に隠居処を建てようと思うのじゃが、何処かええ処はあるまいか。」「爰処はどうかナ。」「これではちっと地面が狭いヨ。