Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

もちのタタリ

餅のタタリ

坂口 安吾

Lesen Sie 餅のタタリ (もちのタタリ) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.869 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

家族の者にウスとキネをださせ、これを河原へ運んで神官に清めてもらって灰にした。助六は観念したのか、一言も物を云わず、彼らの為すがまま見送ったのである。さて熱がさがって病床から起き上った助六は、家にいても面白くないので、朝食がすむと弁当もちで自転車にのって町へでかける。彼はパチンコにこりはじめたのである。

家族の者は彼の心事に同情していたから、はじめは文句も云わず、彼の代りに野良へでて彼の分も働いていたが、毎日パチンコの損がかさんでキリがないので、誰もよい顔をしなくなった。彼の家も終戦このかた農村の不景気風に貯えというものはなくなって、余分にお金のある身分ではない。そこで長男が一家を代表して助六に説教して、

「オレだって今度のことは残念でたまらないし、お父さんが可哀そうだと思っているが、我々若い者の目から見ればお父さんが犯人でないのは判りきっているのだ。しかし、今度の騒ぎは我々にとっては村の年寄どもの茶番劇のようにしか思われないから、みんながお父さんに同情はしているが、バカバカしくッて、口だししたくもないのさ。しかし、若い者の同情も、お父さんがあんまりダラシなくパチンコにこッているから、ちかごろではだんだん軽蔑に変っているよ。