Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うまのあし
馬の脚
Lesen Sie 馬の脚 (うまのあし) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.968 Zeichen · 23 Bildschirme
と言うのであるから、よほど烈しかったのに違いない。然るに半三郎の馬の脚は徳勝門外の馬市の斃馬についていた脚であり、そのまた斃馬は明らかに張家口、錦州を通って来た蒙古産の庫倫馬である。すると彼の馬の脚の蒙古の空気を感ずるが早いか、たちまち躍ったり跳ねたりし出したのはむしろ当然ではないであろうか? かつまた当時は塞外の馬の必死に交尾を求めながら、縦横に駈けまわる時期である。して見れば彼の馬の脚がじっとしているのに忍びなかったのも同情に価すると言わなければならぬ。……
この解釈の是非はともかく、半三郎は当日会社にいた時も、舞踏か何かするように絶えず跳ねまわっていたそうである。また社宅へ帰る途中も、たった三町ばかりの間に人力車を七台踏みつぶしたそうである。最後に社宅へ帰った後も、――何でも常子の話によれば、彼は犬のように喘ぎながら、よろよろ茶の間へはいって来た。それからやっと長椅子へかけると、あっけにとられた細君に細引を持って来いと命令した。常子は勿論夫の容子に大事件の起ったことを想像した。第一顔色も非常に悪い。のみならず苛立たしさに堪えないように長靴の脚を動かしている。