Japanische Klassiker mit Furigana
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うまをころしたからす
馬を殺したからす
小川 未明
Lesen Sie 馬を殺したからす (うまをころしたからす) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.401 Zeichen · 11 Bildschirme
「こんなことになるのも、みんなかもめのいったことを信じたからだ。」と、彼は、かもめをうらみました。
しかたなしにからすは、ふたたび、自分の産まれた里を指して帰ってゆきました。こんなことがあってから、このからすは、ひとをおだてたり、うそをいって困らせたりすることを喜ぶようになりました。それもまったくかもめの言葉を信じて、とんだめにあった復讐を他に向かってしたのでございます。
ある日、からすは田の上や、圃の上を飛んで田舎路をきかかりますと、並木に牛がつながれていました。その体は黒と白の斑でありました。そして、脊に重い荷をしょっていました。これを見ると、さっそく、からすはその木の枝に止まりました。そして、下を見おろしながら、
「牛さん、牛さん、主人はどこへいった。」と聞きました。
牛は、穏やかな大きな目をみはって、遠方の日の光に照らされて暑そうな景色を見ていましたが、からすが頭の上でこう問いますと、
「俺の主人は、あちらの茶屋で昼寝をしているのだ。」と答えました。
これを聞くとからすは、
「なんて人間というやつは自分かってなんだ。おまえさんなぞは、人間の幾倍となく力が強いじゃないか。