Japanische Klassiker mit Furigana
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たかいきとこどものはなし
高い木と子供の話
小川 未明
Lesen Sie 高い木と子供の話 (たかいきとこどものはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.979 Zeichen · 10 Bildschirme
一
一
善吉は、ほかの子供のように、学校から家に帰っても、すぐにかばんをほうり出して、外へいって、友だちと自由に飛びまわって遊ぶことはできませんでした。仕事のてつだいをさせられるか、弟を脊中におぶって、守りをさせられたからであります。彼と同じ年ごろの子供たちが、土手へはい上がったり、茶の木の蔭にかくれたり、みぞをおもしろそうに飛び越すのなどを、そばでぼんやりとながめながら、
「おれも、あんなようにして遊びたいものだな。」と、心のうちで思っていました。
彼は、どうかして、学校から帰ったら、うまく、逃げ出したいものだと考えていました。しかし、家のものに気づかれずに、外へいってみんなといっしょに遊ぶことができたにしても、それは、ほんのすこしの間であって、すぐに、家へ呼びもどされたのです。
「そう、親のいうことを聞かぬようでは、どこかへやってしまうぞ。」
「だれが、ゆくものか。」
「いいや、やってしまう。おまえみたいな、いうことをきかぬ子は、ほんとうは、うちの子ではないのだ。」
「そんなら、どこの子だい。」
「どこの子だか知らないが、小さなときに、かわいそうだと思って拾ってきて育てたのだ。